協会案内

会長あいさつ

愛知県精神保健福祉協会会長
名古屋大学 大学院医学系研究科
精神医学・親と子どもの心療学分野 教授   尾崎紀夫

愛知県精神保健福祉協会会長として、一言ご挨拶申し上げます。
わが国は、医療法に基づく医療計画制度を有し、各都道府県が必要とする医療機能と、その機能を担う医療機関を明示し、地域の医療連携体制を構築しております。従来、この医療計画の対象は4疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病)でしたが、2011年7月、精神疾患を加えて5疾病とすることが決定されました。
医療計画に明記する疾病を決める際、①患者数が多く、かつ、死亡率が高いなど緊急性が高い、②医療機関の機能に応じた対応が必要、③特に病院と病院、病院と診療所、さらに在宅へという連携に重点を置くものといった点が考慮されております。かつて、「精神疾患は直接死に至るわけではない」とも考えられておりましたが、近年、精神疾患は、患者数の増大とともに、自殺や就学・就労困難など社会的な機能の低下を引きおこすなど、大きな社会的損失をもたらす重要疾患であるとの認識が高まり、医療計画の対象となりました。
一方、現在の精神保健・精神医療の水準は、予防、診断・治療の面において、当事者・家族の満足を得るものではありません。例えば、治療薬に関して、治療満足度が調査*されておりますが、糖尿病、心筋梗塞、脳卒中、がんといった4疾病に比べて、うつ病、統合失調症、認知症といった精神疾患の治療薬の満足度は極めて低いのが現状です。また、2011年に改訂された障害者基本法には、発達障害が含まれると同時に、発達障害に関して「医療の質を上げる(不必要な投薬を避け、適切な支援を提供する)体制の確立・整備が求められる」と記されております。この文言は、発達障害に関する保健・医療の体制が不十分で、その結果として適切な支援が得られていない現状を反映したものに他なりません。
愛知県精神保健福祉協会の使命は、以上の我が国の状況を踏まえて、愛知県の精神保健・精神医療が如何にあるべきかを考え、具現化することにあります。関係者の方々のご理解とご支援をお願い申しあげる次第です。

愛知県精神保健福祉協会のご案内

近年、社会構造の変化にともない、心の健康を阻害する要因が増加しているからでしょうか、少年が引き起こす衝撃的な事件、いじめ、子どもの虐待、配偶者の暴力問題(ドメスティック・ヴァイオレンス、略してDV)、増加する自殺など精神保健に関するニュースがよくマスコミに登場します。

これらは国会を動かし、児童虐待防止法、いわゆるDV法 などが成立し、少年法の改正も行われました。しかし、精神保健が関係するのは、マスコミが大きく取り上げるこのような派手な問題だけではありません。精神障害者の治療はもちろん、精神的不健康の予防やこころの健康を維持・向上させるための諸活動、更には、健全な社会生活を営むため環境造りなど幅広い活動が含まれます。

したがって、精神障害者だけではなく、全ての県民一人一人の出生から老年に至るまでの生涯、また、地域、家庭、学校、職場など生活の場にも関連していますので、その時、その場にふさわしいきめ細かな対応が必要となります。

また、精神障害者の福祉対策は身体障害者や知的障害者に比べて遅れていて、早急な改善が必要とされています。

愛知県精神保健福祉協会(任意団体)は、各領域の関係者が協力して、精神保健福祉に関する知識の普及啓発や精神障害者福祉の推進を図り、県民のこころの健康の保持、増進に寄与することを目的として1988年設立されました。この趣旨に賛同してくださる市民をはじめ、医療、福祉、産業、教育、行政などの関係者の参加を得て以下のような活動をしております。

  1. 精神保健福祉思想の普及啓発
    精神障害に対する偏見の除去、研究会や種々の催し物の主催や共催及び精神保健福祉活動に功績のあった方や団体の表彰
  2. 精神保健福祉活動に携わる人々の研修
    関係機関と協力して研修会や講習会の開催
  3. 精神保健福祉に関連する調査研究
    あるべき精神保健福祉活動を目指してアンケート調査など
  4. 会報「こころの健康」の年2回発行

このような精神保健福祉協会は、全国各都道府県に1ヵ所ずつあります。

愛知県精神保健福祉協会の沿革

 

入会のご案内

  1. 入会申込書に必要事項をご記入ください。
  2. 下記の年会費を添えて、協会事務局へお申込みください。
    個人会員:1,000円 団体会員:15,000円 賛助会員:50,000円

    <愛知県精神保健福祉協会事務局>

    〒460-0001
    名古屋市中区三の丸3-2-1
    愛知県東大手庁舎 愛知県精神保健福祉センター内
    電話 (052)962-5377 (内線550)
    FAX (052)962‐5375

 

事業案内

精神保健福祉基金貸付制度

「精神障害者の方の社会復帰のために役立ててください」との篤志家からの寄付により、平成6年度に設立されました。社会復帰施設を設置・運営する者に対して資金を無利子で貸し付けています。
平成27年度現在の原資は1,400万円余りとなっています。
グループホームや地域活動支援センターなどの整備資金や運転資金としてご利用ください。

概要

貸付の対象者 主として精神障害者を対象とするグループホーム、小規模作業所等を運営する者
貸付金の種類 ①運営資金…施設の運営に要する費用
②整備資金…施設の創設、改築、改造、拡張、修理等に要する費用
貸付額 1口10万円で、限度額は15口(150万円)
貸付利息 無利子
償還費用 1年据え置きで、以後4年以内に一時償還または分割償還

 

申込方法

毎年度、4月から8月までの間、申し込みを受けつけていますので、

8月末日までに協議書を提出してください。

ご希望の方は一度下記までお電話ください。

 

窓口

愛知県精神保健福祉協会
〒460-0001
名古屋市中区三の丸3-2-1
愛知県東大手庁舎 愛知県精神保健福祉センター内
電話 052-962-5377 (内線550)

☆基金及び当協会へのご寄付も随時受け付けております。

 

 

その他の事業

講演会・シンポジウムの開催、機関誌の発行などを行っています。

 

  

愛知県精神保健福祉協会
〒460-0001
愛知県名古屋市中区三の丸3-2-1
愛知県東大手庁舎
愛知県精神保健福祉センター内

電話
(052)962-5377(内線550)